1969-06-12 第61回国会 衆議院 本会議 第46号
また、核基地つき返還の意図があるかどうか。 二、核抜きにした場合、有事の核持ち込みを主張する可能性があるかどうか。 三、核抜き返還の場合、安保条約とは別個の協定によって、基地の自由使用を求める可能性があるか。それにかりに日本が応じた場合、その協定は事務手続上日本の国会の承認を必要とするかどうか。 四、核抜き本土並み返還にアメリカが応ずる見通しについて。
また、核基地つき返還の意図があるかどうか。 二、核抜きにした場合、有事の核持ち込みを主張する可能性があるかどうか。 三、核抜き返還の場合、安保条約とは別個の協定によって、基地の自由使用を求める可能性があるか。それにかりに日本が応じた場合、その協定は事務手続上日本の国会の承認を必要とするかどうか。 四、核抜き本土並み返還にアメリカが応ずる見通しについて。
そこで、核基地つき返還ではわれわれは一そうあぶないといって、社会党はこれに警告していることは御承知のとおりでございます。 アメリカ人にとっての最大の関心事、アメリカの軍部が予算を出すゆえんのものは、アメリカの国土と国民を守るためでありまして、日本を守るというのはおまけの口実であることくらいは御承知でありましょう。
この際外務大臣は、佐藤内閣が平和の姿勢を世界に示すためにも、佐藤内閣を長引かせる道にもなるのですが、長引かせたほうがいいのかどうかわかりませんけれども――そういう点で、沖繩問題で核基地つき返還というのはわれわれはとらないのだということをこの際内外に明らかにする意思があるかどうかということが第一であります。
したがいまして、ただいま言われるように、核基地つき返還ということをはっきり申し上げるようなものではございません。また、小笠原が返ることが、同時に沖繩も返ってくることに私は関連を持つと思います。しかし、沖繩の問題は、直ちに沖繩が返還される、早期返還というのは、まだまだ、なかなかむずかしい状態だろうと思いますので、これは政府が、皆さん方の御鞭撻のもとに、米政府と十分協議するつもりでございます。
沖繩問題に関する総理の真意は、核基地つき返還にあるのではないか。ジョンソン大統領の北爆停止、大統領選不出馬の声明を契機に、核抑止力依存の政策をやめ、沖繩の無条件即時返還を求め、中国政策を改め、安保体制そのものから脱却すべきではないか」などの質疑がございました。
わが党は、沖繩返還についての佐藤総理の自主性と積極性を欠く態度に反対であり、その核基地つき返還あるいは基地自由使用を否定しない態度は、断じてわが国益に合致せざるものとして、その責任を政治的に追及することについては、あえて人後に落ちざるものであります。
そこで、あなたは、メースBが、日本に返されるとき、日本の憲法とどういう関係にあるかということをぼくは聞くわけですけれども、それは総理大臣が羽生さんの質問に対して、核基地つき返還については、そのことについては国民に信を問うこともあると、こう言っているのでしょう。信を問うならば、その前提として、それが憲法違反なら信を問うも問わないも、ぼくはそういう問題は起きてこないと思うのですよ。
○稲葉誠一君 総理大臣は、沖繩が核基地つき返還ということについて、日本に核基地つき返還されるときには国民に信を問うかもわからぬというのなら、その前段階としてその返還が憲法違反ならば信を問うも問わないもない、問題ないじゃないですか。問題として問えないじゃないですか、憲法違反になるなら、きちんとしているわけです。だから聞くわけです。メースBは憲法では持てないでしょう、そこはどうですか。
○山本(幸)委員 佐藤総理は、客観情勢の発展、そのときの情勢によって考えるべきことであって、いまから核基地つき返還であるかないかということを言うべきでない、こうおっしゃってみえる。そうなると、あなたのおっしゃる非核三原則は非常にあやしいものになってきた、私はそう思います。
したがいまして、山本君ただいまお尋ねでありますが、私は核基地つき返還を考えておるわけでもありません。また全然さような考え方はないんだ、かように断言もできない。私、何にもまだ申しておらない。ただいま白紙の状態でございますから、その点を御理解いただきたいと思います。
しかし、あなたの腹の中にあるものは、沖縄の核基地つき返還は許さない、こういうものがあるのですか、あるいは自由使用は許さない、こういうものはあるのですか。なければならぬですよ。銀行から借金してみなさい。借金するときに、利息やあるいは償還の期限を相談せずに、そういう条件を相談せずに借りられるわけないですよ。だから、やはり返還のときには当然条件の話に入らなければ、一体でなければならぬわけですよね。
また、沖繩の核基地の問題、沖繩の核基地つき返還を考えているかいないかという問題でございます。沖繩はただいまアメリカの施政権下にある、まだ日本になかなか返ってこない状況である。この際に、私は、日本に返すこと、まず返すその見通しをつけること、これがまず一番先の問題だと思います。
現在、国民が佐藤総理に対して抱いている素朴な疑念は、要するに、佐藤総理はここ両三年の間に日本国民を核になれさせ、他方では国防意識を鼓吹し、その上で沖繩の核基地つき返還を推し進め、ひいては日本本土の基地にも核兵器を配置するのではないかという疑心であります。そこで、お尋ねいたしますが、総理はイエスかノーか、はっきりお答えを願いたい。
沖縄の核基地つき返還ということでいろいろ御心配でございますが、とにかくただいまは、沖縄はアメリカが施政権を持っております。私どもがとやかく言う筋ではございません。ただいま大事なことは、一日も早く返還を実現することであります。返還を実現することに全力を尽くす、これまた過日来この席において申し上げたとおりであります。 今日、エンタープライズが横須賀に入るような計画は、私はまだ聞いておりません。
これは明らかに核問題に対する国民の認識を混乱させるための陰険な態度であって、沖縄におけるアメリカの核基地つき返還、核兵器の持ち込み、さらには日本の核武装をなしくずしに国民に承認させるための陰謀であるといって差しつかえありますまい。 そこで私はこれを明らかにするために、あらためて二、三の質問をいたします。
そうして、これがどうしてもおわかりにならないと言われるが、同時にまたことばの端をとるわけじゃありませんが、あれでもう総理の核基地つき返還ということを考えていることはよくわかった、こういうようなことばも言われますが、私はそんなことまで実は申しておるのじゃないのです。
これができないとすれば、やはり総理は将来、沖縄の核基地つき返還を考えておる、こうとしかとれないと思うのです。明確にしていただきたいと思うのです。
しかしながら、沖縄の核基地つき返還はあり得ないということは言い得ないということですね、総理は。情勢の変化によってはあり得るということを言っているということは、総理の頭の中には、最も国民が関心を持っている核基地つきの返還、自由使用というものも一つの方法として考えている、これはもう論理的にそうならざるを得ないと思うんですね。それを私は指摘しているのです。それが非常に危険だということです。
核基地つき返還、核抜き自由使用、地域的分離返還、本土並みの基地存置、即時全面返還等がこれに当たります。しかしながら、これらの方式は、いずれをとるにいたしましても、永続的に固定したものとして考えて、今日の段階で即断的な結論を下すことは正しい態度ではなかろうと存じます。むしろ返還の最終段階まで慎重な検討を続けた上で、最終的に決定されるべきものと考えますが、総理のお考えはいかがでございますか。
これら総理の一連の言動は、アメリカの安保体制のわが国に対する恩恵を強調し、それによって核基地化している沖縄の現状肯定を押しつけ、沖縄の核基地つき返還を正当化しようとしているものであります。
しかし、それはそれとして、私どもは沖繩の核基地つき返還ということは重大な問題だと思います。おそらく沖繩返還についての最も重大な問題だと思うのです。各党の態度を見ておりますというと、社会党は御承知のように、平和条約第三条無効という立場から、いまのアメリカが沖繩に施政権を持っていることは、これは法的に無効である、こういうことで、アメリカの全面撤退、もちろんそれの返還ということを要求しておる。
そして、それは単にあれは政府の答弁ではないというだけではなくて、やはり日本に核基地を置かない、あるいは核兵器を持ち込まないという根本方針と関連して、沖繩の核基地つき返還には難色を示されたように受け取っておった。この間の衆議院の外務委員会における穂積委員の質問に対する外務大臣のお答えも、新聞紙に伝えられるところを見るというと、かなりそういうふうなニュアンスをくみ取れるんです。
しかし「場合によっては核基地つきの返還も考えるのか」との問いには「それは一番むずかしいところだ」「沖繩問題の中核をなす問題だ」と答え、」、核基地つき返還を全面的には否定はしなかったと、こう報道されているわけですが、しかし、衆議院の外務委員会その他を通じて、この委員会でもさきに外相の意思の表明はあったけれども、これは外務大臣の場合は明確に核基地つきは否定されておるわけですね。
私は、一歩進んで、核基地つき返還の問題についてはこれをとらないということを明確にしていただくか、そうでない方針があるならば、その基本方向について明らかにしていただくか、私は国民の名において要望したい、このように思うのであります。
しかるに、ここに沖繩返還に対する従来の政府の態度は、総理府筋の教育権分離論、下田駐米大使の核基地つき返還論、与党内の地域的分離論、政府筋のばく然たる全面返還論など、雑然として定まるところのないことは、まことに遺憾きわまるところでありまして、もはやこのような無定見な態度は許されません。
沖繩の核基地つき返還ということは不完全なる返還であるというような新語も、この間外務大臣から飛び出したようでございます。いま沖繩の少なくとも防衛基地としての威力は、国際的に見て非常に欠けておる。もう薄くなっておる。そういうときにあえて沖繩を要求しておるのは、これはアメリカの政治的意図じゃないですか。
あちらへ行かれる下田駐米大使が、六月十五日に、核基地つき返還という、現状を変更しないままでの返還論を述べて、あちらへ行かれた。つまり沖繩県民は、もう精神的にもまいっておる。非常に疲れている。この段階で、沖繩施政権返還問題はできるだけ早くピリオドを打って現地民に安心させなければ、私たちは、もう精神的に疲れ果てておると思うのです。暴動が起こるかもしれないという懸念も、私は感じておる。
○受田委員 総理大臣、いまあなたは、一応下田発言の核基地つき返還などということは不完全であるという断定をしておられる、そういうことはちょっと考えられないという御発言があった。しかし、外務省の次官であった人が、そうして現にアメリカの大使に赴任する前にこういう重大な発言をしているということは、私は、決してかりそめにしてはならぬと思うのです。
そういう点に関連をして、いま両委員の質問した点を少し総括的に最後にお尋ねしたいと思うのでありますけれども、少なくとも、核基地つき返還あるいは基地自由使用協定による返還、これはやらない、このことは五月二日の本委員会においても外務大臣は答弁された。私に対しては総理が四月二十七日の予算委員会において答弁をされておるわけですね。
したがいまて、ただいまのような核基地つき返還ということは、これは考えられない問題だと思います。で、沖繩が軍基地としての役割り、これを果たしておるということは、ただいまの国際情勢、また現代の兵器からそういうことがいわれるわけであります。安全確保に役立っておる。
もっと具体的に言えば、近い将来において核基地つき返還というようなことがあるか、かように言われれば、近い将来にはそういうことは考えられないのじゃないか、かような結論でございます。
要するに、総理は、核基地つき返還も十分考慮しておられる。その場合、安保条約との関係はどのようになるか。これは説明するまでもございません。安保条約によって、核兵器の持ち込みは事前協議の対象になっております。この場合、沖繩に存在する核基地はどのように考えたらよいか。そういった場合、核基地つき返還が行なわれた場合には、核基地は安保条約とどのような関係になるか、政府のお考えを承りたい。